橋下徹大阪維新の会代表は自著『まっとう勝負!』で、こんな風に政治観を述べています。
「なんで『国民のために、お国のために』なんてケツの穴がかゆくなるようなことばかりいうんだ?政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。 自分の権力欲を達成する手段として、嫌々国民のため、お国のために奉仕しなければいけないわけよ。ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!」
それで、弁護士にも政治家にもなっちゃった(笑)。
下の写真にあるように、独裁的な政策を断行する度に自分で責任を取ると言っていたのに、大阪府庁移転問題は放りっぱなし、教育基本条例案や職員基本条例案は出しっ放しで大阪府知事も1期目の途中で止めてしまいました。
また、末尾の記事にあるように、すでに大阪市長も一期しかやらないと明言し、次は国政に打って出ると早くも言っているような無責任な人を、支持する人も多数いるから驚きです。
大阪都構想だって放りっぱなしにするに決まっているのに。
府庁移転断念問題で大阪府民に大損させた橋下徹府知事・松井維新の会幹事長は大阪ダブル選挙に出る資格なし
橋下大阪府知事・維新の会 違憲・違法の教育基本条例案提出 ハシズムの暴走激化
さて、橋下大阪府知事(当時)が2010年7月、サッカー・ワールドカップ(W杯)で日本代表選手として活躍したPKの名人遠藤保仁選手(ガンバ大阪)に「感動大阪大賞」を贈った際、府庁内の知事室で自分の子供3人を遠藤選手に引き合わせていたことがわかり、公私混同について問題になったことがありました。
7月14日の贈呈式直前、遠藤選手を知事室に招き入れ、小学生と幼稚園児の子供3人に会わせた、お子さん3人ともサッカーファンで、知事自ら誘った!ということで、彼の子供たちだけ、遠藤選手と一緒に記念写真に収まったり、サインをもらったりしたというのです。
「サインがほしいほかの子供と比べて不公平では」との指摘には、「その子供のお父さんに知事になってもらい、(制限を受ける)苦しい親子関係に耐えてもらうしかない」と反論したというのですが、自ら望んで公職についた者はそれだけ厳しい自制が必要です。
彼も、大阪の公務員に厳しさを求めるなら、自分を律しなければいけません。
橋下氏にはこのように政治家に求められる倫理観も、下のツイートのように遵法精神もありません。
そんな橋下氏の権力欲と名誉欲を満たすための道具に、どこまで使われれば、大阪府民や大阪市民は気が済むのでしょうか。
さらば橋下徹大阪府知事 知事辞職・大阪市長ダブル選挙出馬表明は政治生命終わりの始まり
また、橋下氏の言動を見ていると、お子さんを大切にしていると言うより、お子さんをダシにして自分の権力欲を満足させようとしているようにしか見えません。
週刊誌や月刊誌で一族のプライバシーが報道された直後に行った、知事辞任後初の街頭演説で1000人を超える聴衆の前で、彼はこう叫んだのだそうです。
なぜ死神は、害を運ぶのでしょうか?
「父親が正式な暴力団員だったって、週刊誌読んで初めて知ったんです。うわさ では暴力団"関係者"とは聞いてましたが…」「これはしょうがない。死んだ親父のことだから。しかし、今の権力構造を変えるには、坊ちゃんやお嬢ちゃんじゃできませんよ!!実の父が暴力団員?結構毛だらけだ!!実の父がガス自殺、結構毛だらけ!」
雑誌の批判は許されない内容を含んでいたと思います。
しかし、橋下氏も、下のツイートにあるように、この報道がお子さんに与える影響を気にしておられたのに、それは雑誌批判のためのパフォーマンスだったようで、自分の当選のためなら、ご本人が大聴衆の前で、家族でもなんでも利用するという態度です。
自分が自分の家族を踏みつけにしてのし上がろうとしていることにさえ気づかない。これまでの幾多の権力者に見られた姿です。
橋下徹・松井一郎氏の維新の会 大阪ダブル選挙マニフェストの経済政策がまたカジノ誘致
橋下氏はこの一件にも現れているように、超攻撃的な性格である一方で、攻撃されるのには我慢できない守りに弱い性格のようです。
かつて、番組への遅刻問題でNHKにはもう出ないと批判したり、朝日新聞の社説で批判されたときも論説委員のことも激しく非難しました。11月3日には毎日新聞の「(記者が)勉強してないだけ」と「攻撃的」に批判しています。
地元ABC放送に出演したときに、下のツイートにあるように、1時間もしゃべったのに自分の発言が編集でカットされた(当たり前だ 笑)と怒り狂い、「僕って異常かな」とつぶやきながら、大阪市役所批判も含めて夜中から明け方に100回以上ツイートしたこともあります。
テレビ局に編集権があるのも知らず、世の中思い通りにならないこともあるのに、それも受け入れられないんですね。
裸の王様というより、お子ちゃま。
こんな彼の精神状態について、毎日新聞の11月3日「記者の目」記事が、橋下氏を「(略)とこき下ろす。公人の発言としては違和感を覚えるほど攻撃的だ」などと指摘したことに反発し、また橋下氏は同日のツイッターで、「批判合戦」との論評について「(記者が)勉強してないだけ」と「攻撃的」に反撃しています。
今はマスメディア不信の時代ですから、マスコミ批判をすれば大向こう受けすると狙っているのでしょう。
そんな政治の天才橋下氏にとっても、共産党が自前の大阪市長候補の立候補を辞退してまで、反ハシズムにまわったことは、大きな痛手であり、意外なことでもあったのでしょう。
あわてて「日本の政党が何のビジョンもなく反維新、反橋下でまとまってしまうという恐ろしさがある」と語っていますが、なにが恐ろしいんだか。選挙に負けるかもしれないから恐ろしいだけでしょう。
彼らが橋下・維新の会独裁に反対するという一点で集まったということは明らかです。
大阪秋の陣 反ハシズム統一戦線結成 倉田大阪府知事・平松大阪市長実現へ 橋下・松井・維新の会焦る
恐ろしいことに(笑)、さっそく共産党の機関誌であるしんぶん赤旗が11月4日に
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「大阪市長選挙に立候補を表明している前大阪府知事の橋下徹氏の政治資金パーティーで、多額のパーティー券購入を「あっせん」した知人が役員を務める建設会社が、パーティー後に次々と府の公共事業を受注していることが4日、本紙の調べで明らかになりました。橋下氏をめぐっては、以前にもパーティー券を買った 親族の関係する建設企業グループが府公共事業受注を急増させ、府議会で日本共産党府議団に追及されています」
と報道しました。
これで、あわてた橋下氏は、下のツイートにあるようにまた家族をダシに使って、
「共産党の街宣車が僕の自宅マンション前に張り付いて、僕を批判する酷い街宣活動をやっていました」「政敵の子供であれば、どんな仕打ちを与えても一切構わない。政敵を倒すためには一家皆殺し。共産党の恐ろしさを改めて感じましたよ。」
と、何度も何度もツイッターで反撃に出ています。
街頭宣伝をしたからといって、「皆殺し」とは、もはや錯乱状態と言うべきかもしれません。
それに、どうも、この「事件」自体、橋下氏の被害妄想のようです。
報道によると街頭宣伝をした「明るい民主大阪府政をつくる会」という団体は
住宅街などを街宣車で走り、ところどころ車を止めて演説することは、今回に限らず「政治活動として普通に行っている」。
11月6日午後に橋下氏の自宅があるとされる場所を含む地区内で演説をしたのは事実だが、かなり広い地区であり、「意識的に『橋下氏の自宅前』で演説するようなことはしていないし、(今後も)しない」と説明した。
また、「マイクを使った演説の声は、比較的遠くにも届く」として、「(橋下氏は)車が見えたのか。声は聞こえたのだろうが、本当に『自宅前』 だったかどうかは(橋下氏の)ツイッターをみてもよく分からない」と指摘した。仮に「自宅前」だったとすれば、「偶然だ」という。
と説明しています。
J−CASTも
『少なくとも橋下氏の「自宅の近所」で演説があったのは間違いなさそうだが、「自宅前」か「自宅の近所」か、で受ける印象はかなり異なる』
としていますね。
だいたい、曲がりなりにも教育を熱心に論じながら、下のツイートにもあるように、毎度毎度、言葉が汚すぎます。
橋下前府知事が「共産党」にぶち切れ 「自宅前で『個人攻撃』街宣された」 - J-CAST
私は家族で大阪の北摂地区にドライブして遊びに行ったときに、「あれが橋下府知事が住んでいるマンションよ。上沼恵美子さんも住んでいるのよ」とそのあたり出身の家族に教えてもらったのですが、確かにものすごい高層マンションでした。
あんなマンションの上の方に住んでいるなら、相当広い範囲の街頭宣伝が聞こえてしまうかもしれません(笑)。
政治家は自分の耳に痛いことも聞かなければいけない仕事です。その度量がないから、橋下氏は独裁者と言われるのです。
それに、ご家族を、自分の権力欲を満たすために都合よく利用するのは止めた方が良いですよ。
まして、パーティー券を買ってくれた知人や親族を公共事業で優遇しているなら、これは政治責任だけではなく法的責任も問われる癒着です。
なぜそんなに人を嫌い
公明党が自主投票を決めたようですが、だらしないですね。戦前のフランスでもナチスの占領に迎合したヴィシーー政権というのがありました。
やはり、橋下独裁はストップすべきでしょう。
「権力は腐敗する。絶対的な権力は絶対的に腐敗する」
英国の歴史学者ジョン・エメリク・エドワード・ダルバーグ=アクトン卿
追伸 橋下氏は壊れちゃったんでしょうか・・・・
大阪市長選に立候補する橋下徹氏8日、週刊文春、週刊新潮の記者を実名を挙げてツイッター上で「情報をお待ちしております」などと、ユーザーに呼び掛けて反撃している。
まず週刊新潮については「風俗や飲み屋にでも行って失敗もあるでしょう。普段人のことばかり調べてるんだから自分が調べられる立場を経験しなさい。週刊新 潮、田●●●氏、重●●●氏、川●●●氏、大●●●氏、高●●●氏、軽●●氏の情報をお待ちしております。これからは記者も本名を名乗らないかもしれない ね」というもの。
そして、週刊文春については「それと週刊文春の方は、大●●氏、鎌●●●氏、甚●●●氏。まあ風俗や飲み屋にでも行っ てそりゃ何かしらはやらかしてるでしょ。携帯電話の公表は止めておきます。非常識な権力機関である週刊誌に対しての権力チェックも必要です。これはツイッ ターでやりましょう」というものだ。
報道されていることは、実際には関西では広く知られていること。ここのところ、いっせいに全国規模で報道されただけなのだが、選挙前ということもあって、少し過敏になっている面もあるのだろう。
文春、新潮はこれまで「●●」呼ばわりされており、両者の報道−ツイート合戦は終わりそうにない。だが、本職は弁護士だから、法廷で決着をつければ良いのだが。
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地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹前大阪府知事は7日、読売テレビの報道番組に出演し、自身が提唱する「大阪都」構想の実現に向け、「(同府知事と大阪市長の)ダブル選に勝てば、次のステップとして国政に足を掛ける」と述べ、同会が国政へ乗り出す可能性に言及した。
橋下氏は27日投開票の大阪ダブル選をめぐり、知事選には維新の会幹事長で府議の松井一郎氏を擁立。自らは市長選にくら替え出馬する意向だ。しかし両氏が当選したとしても、構想実現のためには法改正などが必要で、今度は国の対応が焦点となる。
この点を踏まえ、橋下氏は番組終了後、記者団に「国会議員の皆さんにお願いして、誰もやってくれないということになれば、最終手段として維新の会で候補者 を擁立し、法改正を迫っていく」と語った。その場合は、次期衆院選で近畿圏から候補者を立てることを想定しているという。 (時事通信 2011/11 /07-21:25)
大阪市長選(11月13日告示、27日投開票)への鞍替え出馬を表明した橋下徹大阪府知事(42)は23日夕、大阪・なんば駅前で、代表を務める「大阪維新の会」の街頭演説に合流し、"第一声"を発した。記者会見では市長の座を得ても、1期、4年間で退職する考えを示した。この日は大阪市内で同会の全体集会を開き、市長選とのダブル選挙になる府知事選に同会の松井一郎幹事長(47)を擁立することを提案、了承された。
大阪都構想を掲げ、市長選へ鞍替え出馬する橋下氏は、この日、代表を務める「維新の会」全体会合を終えた記者会見で、都構想が目標通りの15年に実現すれば「政治の世界は、あと4年で終了と思っている。1期4年。政治家はもう、次を考えた時に色気が出る。力が落ちる」と語った。市長の座を得ても、1期で退職。既に公言している考えをあらためて明言した。
大阪市の区内に公選制の区長を置き、各区独自の住民サービスを目指す「大阪都構想」をもって、大阪改革を起こそうという橋下氏にとっては、選挙戦後が本当の勝負になる。
現行を維持しようとする市側は、再選を目指す平松邦夫市長(62)を支援する流れ。「今までの利権を奪われる人にとったら、そりゃ、僕は嫌いですよ。相当な権力闘争の選挙になる」と、まずは選挙戦への覚悟を示した上で、その先の決意にも触れた。当選後、1期で退職した場合、国政への転身には「僕は国会議員に向かない」と否定。選挙戦を第1ラウンド、当選後の闘いを次章とするゆえ、先を見た発言だった。
長い闘いは始まったばかり。22日未明まで続いた府議会から休みなし。この日は、大阪屈指の繁華街ミナミで、維新の会の街頭演説に、府知事選立候 補を表明した松井氏とともに合流した。行き交う1000人以上の市民らを前に、出馬表明から"第一声"を発した。かれ気味ながら、マイク越しの声に力がこ もる。
「政策は誰でも語れますが、実現するための仕組みが重要」「どんないいソフトを開発してもコンピューターが壊れていたら、使えません」「わが大阪は、そのコンピューターが壊れている」
大阪府と市の二重行政を解消すべく、府市協調を目指したが、市長選再選を目指す平松市長と決裂。旧態依然としていては大阪市は潤わず、住民サービ スも良化しないと指摘。明治維新、倒幕になぞらえ「沈みゆく日本に黙って乗っとくわけにはいかない。沈む前に、地方から(改革を)やらなきゃ。その地方 は、この大阪しかありません」と訴えた。【村上久美子】
[2011年10月24日8時20分 紙面から]
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